NISAって非課税になるから高配当株を買ったら税金引かれずに配当貰えてお得じゃんって思っていました。配当の度に減税額がわかるのでお得を実感しやすいのですが、問題は5年後に値下がりしていた場合です。高配当株って値動きはヨワヨワなやつが多いですから。
値下がりした値が取得価額にされてしまう
例えば120万で買って、5年後100万に値下がりしていたとします。課税口座に移すかロールオーバーするかの2択なのですが、
・課税口座に移す場合
移した時に値下がりした状態の株価(100万)で取得したものとして扱われます。その後また120万に戻ったら20万値上がりしたとして扱われ、売ったら税金を取られます。元に戻っただけなのに税金分赤字。
・ロールオーバーする場合
これは結局5年先送りしているだけです。5年後はもうロールオーバーできないし、その時同じ問題にぶち当たる。
私は途中までダウの犬をやろうとしていたため、5年後値下がりしていそうな株がそこそこあります。IBMとかエクソンモービルとか。こいつら他の株と利益相殺のために課税口座に移しても良いかと思っていたんですが、その価値もないならNISA終わったらさっさと売った方が良いな。
いや、今すぐ売って課税口座でも良いから他の有望な投資先に買えたほうが良いのかもしれない。でもせっかくのNISA口座だしなあ。なんかもったいないと感じてしまう貧乏性。コンコルド効果です。
参考サイト
一般NISAの非課税期間終了! 損している時はどうする?|カブヨム|株のことならネット証券会社【auカブコム】
外国株の配当金は節税効果が半減
外国の税制にもよりますが例えば米国株の場合、配当を受け取った後確定申告するかしないかで割合が変わります。
・確定申告しない
配当はまず米国で10%引かれて、その後日本で20.315%引かれます。なので受け取る割合は71.717%。
・確定申告する
外国税額控除を適用されて二重課税の差額が返ってくるので79.9685%。
・NISAは確定申告できない
二重課税になっていないので外国税額控除を適用できません。米国の税金だけ引かれて90%。
ちゃんと確定申告するなら10%くらいしか変わらないです。米国分も免除して欲しいところですが、米国にとっては「NISA?知らねーよ、そんなの」ですからね。それでいて値上がりもしないIBMとかエクソンモービルは本当に枠を無駄にしてるなあ。
参考サイト
米国株の配当を受け取っている人は“二重課税”で損をしている! 確定申告で「外国税額控除」を受けて、払いすぎた税金を取り戻す方法をわかりやすく解説!|ダイヤモンドZAi最新記事|ザイ・オンライン