仕事で鬱病になる原因は長時間労働だけじゃない

2年前くらい前にうちの会社で鬱病になって休職した方がいました。その人は結局休職から3ヶ月後に退職してしまいました。

その方の話題になったときに「大して残業していなかったのになぜ鬱病になっちゃったんだろう」という話をしてみんな原因がわからない様子でした。


仕事で鬱病になる原因として、長時間の残業は主な理由の一つですし、わかりやすい指標でもありますがそれ以外にも色々あります。

私が思うにその人が鬱病になった原因は上から順に

  • いつも仕事のダメ出しをされていた
  • 愚痴を言い合えるような仲の良い同僚がいなかった
  • 給料遅延
いつも仕事のダメ出しをされていた

鬱病になった方は年齢が20代後半、IT業界未経験で入ってきた人でした。なのであまり仕事ができない。

プログラムを組むとバグだらけだし、仕様書を書くと見落としだらけといった感じでいつも進捗会議のときにダメ出しされまくっていました。

パワハラに当たるか分かりませんけど、毎週の進捗会議の中で30分から60分程度はこの人がダメ出しをされる時間でした。私だったらもっと早くに潰れていたと思います。


そしてひどい話なんですけど、私はこの人のことをありがたいと思っていました。6年以上のブランクから入社した私も相当アレだったのですが、この人のお陰であんまり怒られずに済んでいたので。

進捗会議でこの人がダメ出しされているときも、休憩時間みたいな感じでぼーっと出来ましたし。スケープゴートという意味で感謝していました。

愚痴を言い合えるような仲の良い同僚がいなかった

私も最初の会社では月120時間くらい残業していた時期がありましたが、その時に同期がいるかいないかで仕事の辛さが大きく違いました。

前半は同期がいて愚痴を言い合えたのでそこまで辛くはなかったのですが、途中から同期だけ別のプロジェクトに異動してから本当に辛かった。


鬱病になった方にもそういう人がいればよかったのですが…うちの会社は年配ばかりの上に給料遅延しても働くようなイカれた人が多かったので、愚痴を言い合えるとしたら私くらい。

しかし私はコミュ障なのでそこまで近い関係を築けなかった。

給料遅延

これはうちの会社だけの特殊な状況ですが、確実に鬱の原因の一つだと思います。

ダメ出しされまくるのに給料は遅延して、払ってもらえない月が出てくるのだから。嫌な思いをするためだけに出社しているようなもので刑務所よりひどい。



当時、他の社員の前で上記のようなことを言えませんでした。要は自分も含めて全員が悪いって指摘しているようなもんだから、言っても立場が悪くなるだけのような気がして言えませんでした。